全日本コリーシェルティ特別展覧会優勝 更別
【更別】犬の容姿などを競う全日本コリーシェルティ特別展覧会(4月19日・山梨県山中湖交流プラザきらら、一般社団法人日本コリークラブ主催)で、更別村副村長三好光幸さん(60)の愛犬サンディー(シェットランド・シープドッグ、牡・3歳9カ月)が同犬種の頂点に立ち、その年の牡・牝一匹ずつに贈られるベストシェルティを受賞した。三好さんは「愛情を注いできた結果」と喜んでいる。
全国からコリー77匹、シェットランド・シープドッグ(シェルティ)には牡39匹、牝39匹の計78匹が出場。レベル別にグランドチャンピオン、チャンピオン、特別犬、普通犬の4部門に分かれ、体つきや毛並み、気性の良さなどの審査を受けた。
最上級のグランドチャンピオンに出場したサンディーは、審査会場でエスコートするハンドラーの元(神奈川県)に3月上旬から預けられ、冬の運動不足を解消しながらトレーニングを積んだ。
大会当日、約1カ月ぶりにサンディーと再会した三好さんは「昨年は出場前に声を掛け、気が緩んだせいか耳が開いて入賞できなかった」という失敗から、今年は駆け寄りたい気持ちをグッと我慢。大会が終わるまでは存在に気付かれないよう遠くから見守った。
東京都内から会場まで利用した高速バスは、偶然「1111便の1号車、D-1番席」だったといい、「何かいいことが起きる予感もあった」と振り返る。
映画やテレビドラマの「名犬ラッシー」が好きだった三好さんは、実家でコリーを飼っていた。26歳で妻の和枝さん(59)と結婚するときに初めてコリーの小型犬シェルティを飼い、最多で7匹がいたことも。一度は飼うのをやめたが、「老後の趣味に」と再び飼い始めたのがサンディーだった。
現在はサンディーの子のバーディーなど4匹を飼っている。約330平方メートルの庭は、犬が走り回れるように昨年アルミフェンスを巡らした。毛並みを保つためのブラッシングや食事の栄養管理も徹底し、「体調が悪いときには隣で寝ることもある」というほど愛情をかけてきた。
8日で副村長職の任期満了を迎える三好さんは「自分の退職に一番のプレゼントを用意してくれた。次は他の犬たちの展覧会も目指したい」と意欲を新たにしている。(小寺泰介)
◆全日本コリーシェルティ特別展覧会について
・特別展覧会成績-日本コリークラブ公式ホームページ