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十勝産メニュー開発に挑戦 農青協と畜大サークル

小麦をテーマにしたメニューを試食する参加者たち

 十勝地区農協青年部協議会(伊藤耕太会長)は、帯広畜産大学の農業系サークル「あぐりとかち」(近藤えり子代表)と連携し、十勝産食材消費拡大メニュー開発に初めて取り組んでいる。11日に芽室町中央公民館で十勝産小麦などを使用したメニューの試食会が開かれた。

 同協議会ではこれまでも十勝産農畜産物の理解促進や消費拡大を目的に、十勝内外で事業を展開してきた。今回は、十勝農業のPR活動をしている同サークルと連携し、「小麦」をテーマにメニュー開発に取り組んだ。開発したメニューを一般消費者に食べてもらうことを目指し、帯広市内の「炉ばた居酒屋食歓場」と「居酒屋食房番々」も協力した。

 昨年秋ごろから、総勢約30人が4班に分かれてメニューを考案してきた。試食会には約25人が参加し、「食歓場」の広田満男店長と、「番々」の秋本淳さんが審査員を務めた。更別うどんを使ったグラタンや、十勝産のあんとクリームチーズなどを包んだピザなどが提供され、各班が料理のポイントなどを説明した。

 料理は好評だったが、店での商品化には至らなかった。広田店長は「今回が最初の一歩。これからも協力していきたい」とし、秋本さんは「祭りの出店などでも需要があるのでは」と講評した。

 同協議会の伊藤会長は今回の活動を振り返り、「試食会までたどり着けたことは評価できる。商品化にはまだ課題が必要だが、今後につながる機会となった。あぐりとかちの皆さんとは他のイベントなどでも一緒に協力していけたら」と話した。同サークルの近藤代表は「農家の人と交流ができて楽しかった。これからも協力して十勝の農業をアピールしていきたい」と話した。
(津田恭平)

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