2代目は機能性アップ 更別ゆるキャラどんちゃん
【更別】村のマスコットキャラクター「どんちゃん」の着ぐるみが、リニューアルされた。コンパクトに折りたたんで持ち運びが便利になったのが特徴で、村産業課は「遠方のイベントなどにも広く出演して村をPRしていきたい」と意気込んでいる。
どんちゃんは、開拓当時にたくさんあったという、ドングリの実がなる柏の木にちなんで開発したキャラクター。17年間名前がないままだったが、2001年に公募で決定した。
これまでは97年に制作した着ぐるみを使ってイベントなどに出演。保管ケースが高さ150センチ、横・奥行き100センチと大きく輸送コストがかさんだり、構造上の面でも通気性が悪く、中に入って活動する人の負担が大きかったことなどから、老朽化に伴って「どんちゃん」の体形も生かした最新素材に更新した。キャラクターの顔などデザインは踏襲している。
2代目は“エアー注入式”で、バッテリーなどを背負い、中から送風機で空気を送って着ぐるみを風船のように膨らます。従来のタイプように密閉にはならず、空気が常に循環するため、中に入る地域おこし協力隊の渡邊孝明さんは「蒸れることがないし、圧迫感もなくなった」と機能が向上したことを喜ぶ。折りたたんでスーツケースに収納でき、乗用車の荷台に積んで持ち運びも気軽にできるようになった。
今後、どんちゃんは札幌市など積極的に管外のイベントにも出向く予定だ。2代目の着ぐるみを企画した村産業課商工労働観光係の西村悠佑主事は「より多くの人が村に足を運んでもらえるよう、どんちゃんの力を大いに借りたい」と話している。
(小寺泰介)