糖度に期待 十勝でビートの収穫始まる
【芽室】砂糖の原料となるビートの収穫が、道内の最大産地である十勝で始まった。大きく育ったビートが機械で次々と掘り出されている。
芽室町西北伏古の山上俊彦さん(49)の畑では、台風接近に伴い、収穫時期を例年より3、4日早め、11日から本格的に作業に入った。収穫機で葉を切った後に掘り出し、畑の一角に山積みにした。
4月に風や霜で被害があったが、その後は夏も涼しく、雨による湿害もほとんどなかった。「ビートにはストレスの少ない環境」(日本甜菜製糖芽室製糖所)で、収量は平年並み以上も期待されるという。
ビートは秋口の寒暖差で糖分を増すが、ここ4年は秋の気温が高く低糖分が続いている。同製糖所は「今年は最低気温も下がり、楽しみ。平均糖分14、15%が続いていたが、16%に乗れば」とし、山上さんも「大きさは例年通りか、ちょっと良いくらいだが、糖度は期待したい」と話す。
同製陶所では17日に製糖を開始する。管内の今年産ビートの作付面積は2万4961ヘクタールで、全道の43・6%を占める。(伊藤亮太)
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