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花水山物産販売所「あんてぃー」道見ひろみさん  まちマイ中札内編

村産のみを扱う物産販売所の“顔”・道見ひろみさん

 「まちの毎日がニュースになる」がコンセプトの「まちマイ」ではきょうから4日間、中札内村を特集する。初日のテーマは「女性」。取材の中で出会った村の元気な女性たちにスポットを当てた。

「村の自立には、まず村民が自立しないと」
 トレードマークの鉢巻きに、一度聞いたら決して忘れることのない快活なハスキーボイス。村産のみを扱う道の駅なかさつない花水山物産販売所「あんてぃー」の顔として、社長・道見ひろみさん(55)の存在は欠かせない。

充実の商品信頼の証し
 1959年、中札内村の農家に4人姉妹の長女として生まれた。「家業を継ぐ」という強い思いを持ち続け、前の年に初めて女子(1人)が入ったばかりの帯広農業高校へ迷わず入学した。女子バレーボール部を創設し、初代主将として北北海道3位も経験。「電話は嫌い。高校時代に何度も声をつぶしたせいか、男性の声に間違われることもあるからね」。快活に笑う。

 道の駅リニューアルと同時に物産販売所を経営することになったのは、ちょっとした偶然がきっかけだった。初めは生産者の1人として、農産物を提供したい思いで説明会に参加していたが、担当者が高校時代の先輩だった。「店をやってみないか」と誘われた。

 当時、村は帯広市と合併するか否かの問題で揺れている真っただ中。「村が自立するためには、村民が自立しなければいけない」。何かに突き動かされるように突然の話を引き受け、一心不乱で開店準備を進めていた。

 「信頼を集めた道見さんだからこそ、店内にこれだけ村の商品を集めた」と評す人も多い。「陰で支えてくれる家族や仲間にいつも感謝したい」とひときわ柔らかい表情が輝いた。(小寺泰介)


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  • 全て村産のみを扱う物産販売所の“顔”として働く道見ひろみさん

    全て村産のみを扱う物産販売所の“顔”として働く道見ひろみさん

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