朝日浴びコンブ漁スタート 広尾に夏到来
【広尾】広尾に夏の到来を告げるコンブ漁が16日早朝、国道336号(黄金道路)沿いの海岸で始まった。漁業者が一斉に磯舟を繰り出し、朝日を浴びながら、実が軟らかく良質な「走りコンブ」をたぐり寄せた。
広尾町内のコンブ漁は前年から2日遅れの15日に解禁されたが、同日は波が高く見合わせていた。
穏やかな青空が広がった16日は午前5時に事故防止の赤旗を船首に掲げた磯舟が出漁。打ち寄せる波にうまく合わせながら、長いさおで海中からコンブを引き揚げた。陸では待ち構えた家族らがコンブを手際よく軽トラックに積み込み、干し場に運んだ。漁業者たちは「初日としては順調な量。厚みもあって実入りもよさそう。今後も続いてほしい」と期待していた。
広尾産コンブは近年、天日干し製法と漁業者の徹底した品質管理で評価が高まっている。漁は10月28日まで続く予定。(関根弘貴)
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