ホエー入り入浴剤発売 中札内、十勝リサイクル
【中札内】「リサイクル」のイメージを離れて化粧せっけんの製造販売に力を入れている十勝リサイクル(村東戸蔦東5線、時安徹社長)は、チーズ製造過程で出るホエー(乳清)を使った入浴剤を開発した。食用豚の飼育に利用されてきたホエーは、美容面での保湿効果も指摘されていた。同社は初めて入浴剤を発売するのを機に「うるわ」ブランドを設立し、新規事業として力を入れる。
商品名は「ほっこりホエ~」。道の駅なかさつない物産販売所・花水山「あんてぃー」で6日から先行販売している。ナチュラルチーズを作る過程で生じる水分ホエーは、ビタミンやアミノ酸も多く含み、肌に潤いを与える効果があるとされる。
同社は美容品の原料として活用できると見込み、牛乳・乳製品製造販売会社から提供を受けて研究を重ねてきた。同社社員が1個ずつ手作業でアロマオイルなどとともに混ぜ込み、手間を掛けて製造する。
価格は1個150グラムで800円。ラベンダー、森林、シトラス3種類の香りがある。今後は種類も増える予定という。
同社は2011年に化粧品製造部を設立。これまでに小豆やヨモギなど、地場産の天然素材を使った化粧せっけんなどを手掛けてきた。今回は「うるおい」と「人の輪」を掛け合わせた造語「うるわ」の新ブランドを立ち上げ、パッケージデザインを村内在住のデザイナー金澤和彦さんが担当した。
時安宏幸同社会長は「全てを地元にこだわっている」と話し、開発を担当した化粧品製造部の白井香さんは「夏の半身浴はリラックスに効果がある。週末に自分へのご褒美として、またお土産としても活用してほしい」とPRしている。
問い合わせは、あんてぃー(080・5597・1142)または同社(0155・68・3381)へ。(小寺泰介)
◆十勝リサイクルについて
・十勝リサイクル-公式ホームページ