豆類の種まき本格化 管内各地
十勝管内の畑で豆類の播種(はしゅ)作業が本格化している。農家はトラクターで播種機をゆっくりと引きながら、大豆や小豆の種をまいている。
豆類約6・5ヘクタールを栽培する帯広市美栄町の「とやま農場」では19日、外山隆祥代表(28)と母親の聖子さん(55)の2人で作業を始めた。初日は種を等間隔にまくことができるという真空播種機で、黒大豆を植える深さなどを調整しながらまいた。
同農場の小豆や黒大豆は業者などを通して全国に出荷される他、市内の「かふぇ坩堝(るつぼ)」(西16南36)など喫茶店にも販売している。一部は「黒豆ぽりぽり」など、自らどん菓子に加工して十勝管内で販売している。
作業は金時豆など一部を除き、1週間ほどで終える予定。外山代表は「土壌診断などで肥料を減らすことにも取り組んでいる。天候が良いので、作業はほぼ平年並みで順調」と話す。
十勝の今年の豆類の作付指標面積は、全道の約4割に当たる2万6060ヘクタール。このうち大豆は全道の16%の3900ヘクタール、小豆は同55%の1万3980ヘクタールとなっている。(眞尾敦)