高橋知事がEPA、TPP対応で林農水大臣に要請
【東京】高橋はるみ道知事、JA道中央会の飛田稔章会長らは17日、農水省を訪れ、林芳正農林水産相に大筋合意した日豪EPA(経済連携協定)交渉と、日米協議が大詰めのTPP(環太平洋連携協定)交渉に関する緊急要請を行った。
高橋知事は日豪EPAについて「道産牛肉は豪州産と競合する。経営安定対策、財源確保など万全な態勢をお願いしたい」と求め、TPP交渉に関しては「守るものをしっかり守ってほしい」と要請。衆参農林水産委員会の決議順守を訴えた。飛田会長も「経営の心配がないような態勢を取ってほしい。TPP交渉は、なし崩し的なことにならないよう、しっかり守って」と求めた。
林農水相は「日豪EPAはどんな影響が出るかしっかり見定め、意欲を持って経営を続けられるよう対応したい。TPP交渉は今まで通り、国会決議を踏まえて全力でやる」と述べた。
緊急要請には道議会水産林務委員会の池本柳次委員長、大谷亨委員らも同行した。(岩城由彦)