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全国先駆け帯広でボート体験会 日本ボート協会が新人発掘

トレーニング機でボートを体感する中学生たち。必死にチューブを引っ張り競い合った(金野和彦撮影) 

 日本ボート協会(東京)のタレント発掘委員会(相良彰敏委員長)は15、16の両日、帯広の森体育館などで新人発掘のための体験会を実施した。15日は小学生から社会人までの約100人が参加し、体力測定やボートを模した機械で実際にこぐ感覚を味わった。



 2020年の東京五輪が決まり、メダルを獲得できる人材を探すのが目的で、全国に先駆けて帯広で初めて開催した。

 1人乗りや8人乗りなど、手でオールを使ってこぐボート競技は、別競技からの転向者が多いという。各競技の全日本の監督やコーチらが集まってコーチングスキルの向上を目指すJOCナショナルコーチアカデミーで、ボブスレーの桧野真奈美さん(帯広)とボートの重田稔明さん(福井)が交流を持ったことがきっかけ。十勝はスケートが盛んで、「腰やお尻周りの筋肉が発達しており、身体能力が非常に高い」(重田さん)と着目した。

 この日は桧野さんの声掛けで陸上やスケート、サッカー選手が参加した。座った状態で足の裏を固定し、尻をスライドさせながらチューブを腕で引くエルゴメーターと呼ばれるトレーニング機では、1000メートルをこぐ体験も行った。2分前後、ひたすらチューブを引っ張ると参加者は息も絶え絶えに。啓西小6年の斉藤瑠奈さん(12)は「腕が痛くなって疲れたけど楽しかった」と話した。相良委員長は「まずはボート競技を知ってもらうのが狙いだった。十勝の子供たちは、いずれ水上で乗せてみたいと思わせる原石だと感じた」と話した。同協会は新年度、全国各地で同様の体験会を行う。(北雅貴)

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