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「マイナー校」開校 音更、帯畜大名誉教授の福井さん

町図書館の前で「マイナー校」のパンフレットと自らの著書を手に抱負を語る福井さん

 【音更】町内在住で帯広畜産大学名誉教授の福井豊さん(65)が3月、マイナーな分野の知見を学ぼうという「十勝・マイナー校」を開校する。当面は福井さんが研究者として専門にしたヒツジやクジラの他、お遍路、スカッシュなど興味・関心を持つことをテーマに月1回のペースで学んでいく。10人程度のサークル形式で始め、各講座は一般参加も可能。福井さんは「マイナーな考え方や生き方には価値がある。ぜひ参加してもらえれば」と呼び掛けている。

 福井さんは1948年、大阪市生まれ。山口大を卒業し、80年から帯広畜産大学の専任講師となり、助教授を経て91年から教授。2012年4月には同大を退職して名誉教授となり、現在はヒツジ専門の人工授精所「北海道シープ・ブリーディング・サービス」の代表も務めている。

 福井さん自身が長年の研究生活でヒツジやクジラの繁殖を手掛けてきた中、例えばヒツジはおよそ8000年前に家畜化が始まり、人間の生活を支えたことなどを、広く伝える場をつくろうとの狙いで今回の「マイナー校」を企画した。

 開校に当たっては町図書館が協力。同館所蔵の書籍を活用する他、同館会議室・視聴覚室を会場とする。講座は毎回、専門家らを招いて福井さんが対談するとともに、参加者との質疑応答、意見交換などを行う。

 第1回は3月16日午後3時から同図書館で「四国遍路の旅」と題し、遍路体験者を迎えた講座を行う。

 福井さんは「マイナーな分野の学びを通じてじっくり周囲を見回し、少しでもゆとりとこだわりを持った暮らしにつなげられれば」としている。講座はいずれも参加無料。参加の申し込み、問い合わせなどは福井さん(0155・42・5195)へ。(井上朋一)

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