旬ものウニ続々水揚げ 広尾
【広尾】広尾前浜でウニ漁が本格化している。厳寒の海からダイバーが漁獲したエゾバフンウニが音調津漁港に続々と水揚げされ、漁業者が“旬もの”の選別作業に追われている。漁期は春まで。
浜に本格的な冬の訪れを告げる風物詩で、今季は昨年12月上旬にスタート。厳冬期に入り、旬を迎えている。これまで外気は例年になく暖かかったが、水温は変わらない。ダイバーが身を切るような冷たい海中に潜むウニを一つひとつ拾い上げている。現在は3人態勢で1日4、5回水揚げしている。
陸(おか)では漁業者10人が港内の共同作業所で手際よく選別している。5センチ以下の個体は再び海に戻した。今季も例年通り15トン前後を漁獲する予定。
良質な海藻を食べて育つ広尾のウニは品質の良さに定評がある。広尾漁協拾いうに漁業部会の笠置克美部会長は「色が鮮やかで実入りもいい。水揚げ量も順調だ」と話している。
同漁協は毎年稚ウニを放流し、資源維持にも努めている。(関根弘貴)