福島飯館村の米も配布 畜大ふれあいフェス
帯広畜産大学(長澤秀行学長)主催の「畜大ふれあいフェスティバル」が14日午前10時から、市内のとかちプラザで開かれた。開場と同時に家族連れなどが大勢訪れ、乳製品や食品加工品の試食や科学体験、講演会などで同大の研究や取り組みに触れた。同大学が震災復興に協力している福島県飯館村の職員も参加、同村産の米を無料配布した。
研究内容や大学について広く一般に知ってもらおうと、3年前から毎年開催している。同大で生産する「畜大牛乳」の試飲は行列が出来る人気。静電気を利用してシャボン玉を浮かせる体験では、子供たちが楽しそうにチャレンジした。
東日本大震災に伴う原発事故で全村避難が続く飯館村の職員2人も参加。安全性が確認された同村産の米1キロ入り袋を300個無料配布した。同村復興対策課主任研究員の万福裕造さんは「農業地帯の十勝の人に理解してもらえれば心強い。安全と消費者の安心が結びつくようアピールしたい」と話した。
強力粉の「ゆめちから」の可能性を語る基調講演や同大サークルの音楽演奏も行われた。実験コーナーを担当した同大の須川恭葉さん(環境農学ユニット2年)は「子供たちが喜んでくれて良かった」と話していた。(原山知寿子)