地元素材でレストラン開業へ 元新得の「とむら」管理人・伊東さん夫妻
【新得】新得市街を一望する上佐幌西3線の高台に、元山の交流館とむら管理人の伊東教雄さん(49)、琢美さん(55)夫妻がレストラン「La motrice(ラ・モトリス」を28日に開業する。子供たちの山村留学で新得を訪れてから15年で夢を実現。地元素材を使った和食ベースのコース料理を提供する。
神奈川県川崎市出身の教雄さんはかつて東京・銀座の懐石料理店で勤務。新得出身の琢美さんと出会って結婚し、1998年に4人の子供たちが新得町トムラウシに山村留学。夫妻は2000年から学校の向かいにある町営の交流館の管理人を務めてきた。
交流館で飲食のメニューを提供する一方、冬場はリゾートホテルのクラブメッドサホロで勤務。道産素材にこだわる同ホテルのメニューを監修する東京のフレンチレストラン「ル・ゴロワ」の大塚健一シェフの姿勢からも刺激を受け、店を持つことを決意した。
「子供たちは成人したので、町を盛り上げるようなことを始めたかった」と琢美さん。夜景のきれいな丘に昨年5月に土地を購入、交流館の管理人は後任に譲り、開店の準備を進めてきた。10月末に完成した店舗はユニークなドーム型のログハウス。独特の三角窓からは絶景が楽しめる。
「ジャージー牛の煮込みハンバーグ」などオリジナルメニューを用意。新得地鶏や鹿肉、十勝の野菜など地元素材をふんだんに使う。ランチタイムには限定10食で特産のそばも提供する。ディナーは当面予約制の予定だが、「堅苦しくなく、家族で記念日などにゆっくりと楽しめるような店にしたい」と教雄さん。
ランチタイムは午前11時半~午後2時(ラストオーダー)、ディナーは午後6時~同8時(同)。水曜定休。全16席。問い合わせ、予約は0156・64・2222へ。(古川雄介)