ツリー点灯 歴史重ね30年 まちマイ広尾編
幸せ運んだメール200万通に
30回目のツリー点灯式を迎えた「広尾サンタランド」。この間、「愛と平和、感謝と奉仕」という基本理念に基づき、多彩なイベントを繰り広げてきた。「サンタのまち・広尾」の歴史を振り返る。
ノルウェーのオスロ市からサンタランドの認定を受けた翌年の1985年以降、サンタランドをPRするための「サンタランド事業」が始まった。
まずはサンタメール事業。ノルウェーのサンタランド(オスロ市)が発送しているクリスマスカードの日本受付窓口を担った。初年度は2万4000通。現在までの過去最多申し込みは1989年の17万2600通。2012年に累計200万通を突破した。ただ、近年は減少傾向で昨年は過去最低の1万6325通だった。
続いて、サンタランドの基本理念をツリーに託して贈る「ツリー事業」。85年の札幌を皮切りに東京、大阪、兵庫、甲府、モスクワなど各地で行った。1993年に始まった複合商業施設「サッポロファクトリー」の点灯式は11月2日に今年20周年を迎える。
1987年には大丸山森林公園内にトナカイ牧場を建設。札幌丸山公園から購入した雄のトナカイ2頭(ヒロオ君、サンタ君)が同公園と町営牧場の二手に分かれて住んだ。
町によるイルミネーションの設置は大丸山森林公園に限らない。役場の庭、消防庁舎、中川一郎記念館、一部の市街地などで現在も続いている。その他、高校、町内会、事業所もサンタランドを盛り上げようと独自に行っている。
多くの人に支えられているサンタランドは、2003年に20回目のツリー点灯式を実施。町内外から約500人が来場した。オリジナルクリスマスソング「みんなでみつけたサンタクロース」を合唱するなどしている。
(関根弘貴)