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藤丸支援 入浴券販売 「そら」社長も店頭に 3千万円分

藤丸1階エレベーター前の特設売り場で入浴券を販売する米田社長(右、25日午前10時半ごろ)

 来年1月末で閉店する地場百貨店・藤丸(藤本長章社長)への資金援助につなげようと、運営するスパの入浴券3000万円分を無償提供した地方創生ベンチャー・そら(帯広市)の米田健史社長(36)が25日、藤丸1階特設売り場で入浴券を販売した。

 米田社長は2年前にそらを起業。現在、フェーリエンドルフなどを運営するほか、藤丸の事業再生スポンサーとして村松HDと近く新藤丸(仮称)を立ち上げ、清算や新たな施設運営の計画を進めている。

 無償提供したのは、そらが中札内に開設した「十勝エアポートスパそら」の10枚回数券1万セットで、大人通常1枚1000円のところ、10枚1セット3000円で特別販売中。寄贈分の売り上げは全額、藤丸の収益とし、会社清算に当たり、従業員の退職金などの原資にも活用される。

 25日から本格販売を開始。米田社長や西麻衣子取締役らそらの経営陣が“売り子”を務めた。米田社長がツイッターなどで来店を予告していたこともあり、経済人らも続々来店。家族と来店し入浴券を購入した萩原建設工業の萩原一宏副社長(42)は「地元企業として藤丸には思い入れもある中、十勝のため頑張っている米田社長らを応援したい」と強調した。正午までに約100セットが売れた。

 米田社長は「応援がとてもありがたい。来店動機を創出し、閉店セールも盛り上げたい」と話した。(佐藤いづみ)

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