水の大切さ再認識 富村牛小で給水体験
【新得】町が新たに定めた「しんとく節水の日」(8月31日)を前に、富村牛小中学校(八幡達也校長、児童生徒13人)で30日、自然災害による断水発生を想定した給水体験が行われた。
節水の日は、昨年の台風10号災害による長期間の断水開始日にちなんで制定された。町が節水を呼び掛け、全町民で貴重な水資源の大切さを再確認する。
30日は午前11時半すぎに、町施設課の職員4人が給水車を運転して学校を訪れた。児童7人に、川の氾濫で破壊された取水施設など当時の写真を紹介し、自然災害の恐ろしさを伝えた。菜畑栄樹上下水道係長は、「コップに水をくんで口をゆすぐ歯磨き」など節水方法を紹介。「日ごろから『限りある資源』として意識すれば、いざというとき慌てず行動できる」と呼び掛けた。
児童は給水車からホースでつないだ蛇口をひねって給水パック(4リットル)に水を入れ、両手で抱えて重さを確かめた。沼澤拓哉君(6年)は「屈足地区で母と給水を手伝った。忘れてしまいそうだったけど、水は大切だと改めて感じた」と話していた。
31日は新得と屈足南の両小学校でも行われる。(小寺泰介)
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