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長いも、豆を宇宙食に 原料供給目指す JA帯広かわにし

宇宙食への採用を目指すJA帯広かわにし産の豆類、十勝川西長いもと、有塚組合長(新井拓海撮影)

 JA帯広かわにし(有塚利宣組合長)は、宇宙食の原材料として、同JA産の豆類や「十勝川西長いも」の供給を目指している。安全や品質の国際規格を相次いで取得して農作物の高付加価値化を進めているが、さらに宇宙食に挑戦し、採用されることで産地への信頼と生産者の意欲を高める狙いだ。

 同JAの豆類や、管内9JAで生産する十勝川西長いもは、選果施設が食品衛生管理の国際規格「HACCP(ハサップ)」認証を受け、近く国際認証規格「SQF」の認証も取る見通し。

 宇宙食に使われている日本食は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の認証が必要。JAXAによると、現在14社31品が認証されており、10社10品ほどが審査を受けている。

 同JAでは宇宙食を加工するメーカーと、既存製品や新たなメニューに同JA産の豆やナガイモが原材料として使えるかどうかを協議している。

 同JAによると、現在の宇宙食には乾物の豆を使った食品はあるが、ナガイモを使っての例はないという。国際規格に加え、宇宙食に採用されればさらに付加価値が高まることが期待される。

 有塚組合長は「日本の工業品が宇宙で使われているように、十勝の食品も宇宙食として食べてもらいたい。豆もナガイモも機能食で、宇宙食に採用してもらえるよう取り組んでいる」と話している。(安田義教)

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