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元気伸び伸び10年 高齢者80人集う 森の里健康体操

星専門指導員(手前左)の動きに合わせて健康体操に取り組む参加者

 帯広市森の里地区付近の高齢者による自主サークル「森の里健康体操教室」が活動10年を迎えた。森の里コミセン(西22南4)で行う週1回の活動には毎回約80人が集まる盛況ぶり。同教室を立ち上げた冨田とき子代表(82)は「体力づくりや健康増進に加え、近隣住民が交流する地域づくりにもつながっている」と話している。

 「元気に両腕をスイングさせて」。10年前から講師を務める帯広市総合体育館の星久美子専門指導員(75)の声が会場に響き、約80人が音楽に合わせて元気よく体を動かす。このほかストレッチやフォークダンスなどを約1時間半楽しむ。毎週木曜の午後1時半から同コミセンで見られる光景だ。会員数は88人で、65歳から90歳までの平均年齢78・1歳。10年間通っている人も31人いる。

 冨田代表は2003年に、間質性肺炎を患い約40日間入院した。当時は「余命半年」と言われたが、呼吸器患者向けの体操を継続することで元気を取り戻した。友人を誘って体操を続けようと07年に同教室を発足。初年度に90人が集まり、その後も毎年80人以上が会員に名を連ねる。会費は月600円と格安。あまりの人気に会員募集をしたことはなく、欠員待ちの状態だという。

主要役員3人はいずれも80代。左から西尾さん、冨田さん、中島さん

 役員6人中4人が80代。当初から参加している役員の中島保彦さん(80)と西尾誠司さん(81)は「同世代で交流し、無理しない範囲で運動できるのがいいのでは」と声をそろえる。

 3月30日の総会で10周年記念誌を配布する予定。記念誌には、「体操のある日が楽しみ」「仲間と会えてうれしい」「ずっと続けたい」といった会員の声を掲載している。

 冨田代表は「地域で欠かせない場になっている。今後も活動し、次の世代につなげていきたい」と意欲を新たにしている。

 問い合わせは冨田代表(0155・34・9037)へ。(松村智裕)

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