十勝アウトドアDMO会社、4月設立 とかちむら内
「候補法人」申請も
帯広市が中心となり、アウトドアを切り口とした十勝の新たな観光資源の創出を目指す株式会社「十勝アウトドアDMO(仮称)」が、4月に帯広競馬場内の観光交流施設とかちむら(帯広市西13南8)で設立する。管内18町村の参画も見据え、今春までに観光庁の「日本版DMO候補法人(地域DMO)」に申請する見通しだ。
新会社は同施設のキッチンゾーン内にある空きスペース(26・48平方メートル)に事務所を置き、新規に雇用する1人を含む3人程度で始動する。出資者や資本金、社長の人選などは固まっていないため、新会社の設立準備会に当たる庁内の「十勝アウトドアブランド推進委員会」(委員長・礒野照弘市観光航空戦略担当部長)で検討している。
事業内容は十勝の自然を生かした旅行商品造成や販売、地域と連携したプロモーション活動などを想定。民間のノウハウや資金を活用した自由度の高い経営を通じて収益力を高めながら地域の“稼ぐ力”を引き出すとともに、十勝特有のアウトドアによる観光振興の機運を盛り上げていく。
国の地方創生推進交付金に採択されて5年分の事業認定を受けており、2017年度から20年度までは交付金を活用しながら収益事業の拡大に力を入れる。交付金期間終了後の21年度から収益を確保して自立できる体制の構築を目指す。
DMOは観光振興を官民一体で進める地域組織を指す英語の略称。今月20日時点で全国123の団体、うち道内は音更町の十勝川温泉旅館協同組合を含む9団体がDMO候補法人の登録を受けている。今回、株式会社として登録されれば道内初のケースとなる。(小縣大輝)
◆第39回地域再生計画を認定について
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