農作物被害447ヘクタール 市議会産経委
住宅やハウスなど33件
帯広市は、台風10号による市内の農業被害をまとめた。冠水などとりわけ被害が大きかったジャガイモをはじめ、農作物の総被害は446・8ヘクタールに及んだ。
作物別の被害ではジャガイモが111・7ヘクタール、豆類71・5ヘクタール、ビート68・8ヘクタール、飼料用トウモロコシ65ヘクタール、スイートコーン34ヘクタール、ナガイモ31ヘクタール、タマネギ20ヘクタール、その他の農作物が19ヘクタールで、消失した農地が25・8ヘクタール。家畜被害では豚舎が水没したため豚1080頭が水死した。
営農施設被害ではハウスのビニール破損など9件、倉庫の屋根の破損など7件、住宅の床上浸水1件・床下浸水3件など計33件。採草放牧地では八千代公共育成牧場の冠水など200ヘクタール。林業被害では林道の路肩・のり面崩壊など11路線67カ所、市有林の倒伏が4カ所で4・48ヘクタール、倒木40本。明渠(めいきょ)被害では施設の破損など81カ所。営農用水・簡易水道被害は水道管の破損や川西地区で断水した。
9日の市議会産業経済委員会で報告した。市農政部は「被害面積は今後拡大する可能性もある」(同部)としている。(小縣大輝)