「寡黙で職人肌」 ログハウスに1人暮らし 不明の長山さん
【清水】町旭山で行方不明になった長山誠教(とものり)さんが住んでいたログハウスは、建築関係の仕事をしていた長山さん自らが周囲の住民と協力し、約3年かけて建てた。約5年前に住み始めてからも、まき小屋やトイレを新たに作るなど、自ら増築していた。
妻の小夜子さんが2012年に亡くなってからは、ログハウスで1人暮らしをしていた。息子の亮さんが代表を務める人材派遣会社で仕事の紹介を受けて、農作業などに従事することもあった。
亮さんは父親を「寡黙で職人肌な性格」と話す一方で、みんなで餅つきをするなど周囲の住民との親交も深かった。
写真やギター演奏が趣味で、ログハウスに住み始めてから飼った柴犬をかわいがっていたという。
亮さんは2日、ログハウスが立っていた付近で車のドアミラーらしきものを見つけた。「どこかでうなって苦しんでいるのかもしれないと思うとやるせない」とつらい心中を語った。(中島佑斗)