春待つ十勝にドカ雪 事故、立ち往生相次ぐ
【更別】29日午前10時25分ごろ、更別村更別南1線の帯広・広尾自動車道の下り線で、車両5台が絡む交通事故が発生、2人が救急搬送されたが、命に別条はないもよう。
現場は片側1車線の直線道路。十勝機動警察隊によると、前方での除雪作業のため停止していたトラックに、後続の乗用車などが相次いでぶつかったという。
現場の路面は圧雪アイスバーン状態で滑りやすく、視界も悪かったという。同隊が詳しい事故原因を調べている。
大雪に見舞われた十勝地方は29日、除雪が追いつかずに立ち往生する車が各地で発生した。
更別村内(更別南1線)の国道236号交差点では午後0時ごろ、食料品を帯広から石狩方面に運んでいた大型トラックが立ち往生した。タイヤにチェーンをまき、約30分後に自力で走行を始めた。運転していた男性(31)は「中札内でもはまり、きょうだけで2回目。これでは荷を運ぶのが遅れそう」と苦り切っていた。
繰り上げ下校も
十勝教育局によると、同日正午現在、更別の3小・中学校が1~2時間の繰り上げ下校の措置を執ったとの報告が入った他、帯広市教委にも正午時点で多くの小学校から集団下校の措置を取る連絡や、中学校数校からは部活なしの下校措置を取る情報が入っているという。芽室では一部学校で1時間繰り上げる。
帯広市は同日午前10時すぎから市道の除雪を開始した。
市内中心部など交通量の多い地域は夜間に作業を行う予定で、生活道路も含め全線の作業を終えるのは同日深夜になる見通し。
ばんえいも中止
帯広市は雪のため、ばんえい競馬の29日開催を中止した。代替開催は行われない。
中止となったのは同日午後1時発走の第1レースから、同6時40分発走の第11レースまでの全レース。帯広競馬場、直営場外発売所で発売している川崎競馬は通常通り発売している。これに伴い、地方競馬の払い戻しを川崎競馬の払い戻し終了まで実施する。