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大樹航空宇宙に関する活動 経済効果大幅増 06年度2億7000万円

【大樹】町はこのほど、2006年度に町多目的航空公園など町内で行われた航空宇宙に関する活動報告をまとめた。報告書によると、実験などが地域にもたらした経済効果は約2億7000万円で、前年度の4000万円に比べ大幅増となった。今年度も昨年度と同様の実験件数が予定され、町総務企画課では「宇宙のまち・大樹が全国的に定着してきており、今後も需要が見込まれる」としている。(北雅貴)

06年度の町内での航空宇宙関係の利用実績は、独立行政法人・宇宙航空研究開発機構(JAXA、本部東京)飛行システム技術開発センターのヘリコプターや、NPO法人北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC)などによる「CAMUI(カムイ)ハイブリッドロケット」の打ち上げ実験など14件(前年度比5件増)。延べ2500人の利用があった。
一方、滑走路や格納庫、管制塔などの視察は米国の「ロケットプレーン・キスラー社」や防衛省技術研究本部(東京)、大空町老人クラブ連合会(帯広)など15件(同3件増)で、187人だった。
宿泊代、食事、レンタカー利用料金などの滞在費用、資材や燃料の現地調達費などから経済効果を推計した結果、前年度より大幅増となった。無人飛行船を高度4キロの地点で飛行させる「成層圏プラットフォーム研究」(定点滞空飛行試験)が行われた04年度の5億2000万円には及ばないものの、町は「昨年度は防衛省技術研究本部の次期固定翼哨戒機用の国産ジェットエンジンの技術試験が始まり、それに伴う施設工事や発注などが伸びた」(総務企画課)と大幅増の要因を分析している。
今年度は防衛省やJAXAなどの14件の実験のほか、「カムイ型ロケット」の海上への打ち上げも計画されている。また、JAXAの三陸大気球観測所(岩手県大船渡市)が来年度、大樹町の多目的航空公園に移転するのに伴い、今年は放球装置や指令管制塔などの整備で関係者が来町する予定だ。

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