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騒音測定技術、開発へ 大樹 JAXA 実機飛ばし試験

【大樹】独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は17日、町多目的航空公園内の大樹航空宇宙実験場で、ジェット機の離着陸時における騒音測定技術の開発に向けた試験を始めた。今後の国産旅客機の開発に生かすのが狙い。ビジネスジェット機を実際に飛ばし、地上で騒音などを計測している。
国産旅客機の開発については現在、輸送量の増加を目指す一方、できるだけ騒音を出さないようにする技術開発が求められている。JAXAの航空プログラムグループはこれまで、実験室レベルで騒音測定技術の試験を繰り返してきた。実機を使うのは初めてで、同グループの計20人が20日まで試験を続ける。
試験に使うビジネスジェット機「Mu−300」は全長14・75メートル、全幅13・25メートル、全高4・2メートルで、発着はとかち帯広空港。初日は同実験場の上空で、着陸を想定した飛行などを繰り返し、地上に設置したカメラやマイクロホンで機体位置を確認するとともに騒音を測った。
試験は20日までに計7時間ほどを予定。今回得たデータは実験室に持ち帰り、分析を重ねる。同グループ国産旅客機チームの山本一臣セクションリーダーは「今後の日本の航空機開発に向けて試験を進めたい。試験に対する地域の理解が深く、ありがたい」と話していた。(佐藤圭史)

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