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JAXA、大樹で今年度 大気球は7基放球 上空40キロから実験装置投下

【大樹】独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA、本部東京)は20日午前、今年度に大樹町内で実施する大気球などの実験計画を発表した。初めて科学的要素を盛り込んだ実験を行う。
JAXAは昨年度、大気球による実験を岩手県大船渡市の三陸大気球観測所から大樹に移転し、8月と9月に計2基を放球した。放球から太平洋上での気球、観測機器回収まで一連の作業を確認した。
今年度は今月26日に1基目を放球した後、9月までに計7基の実験を行う。高度約40キロから実験装置を落下させながらの無重力状態の実験や、過去に水があったとされる金星の大気を、気球に搭載した望遠鏡で観測し、温暖化の研究に生かす。
さらに、現在最長10日ほどの連続飛行を、100日以上に延ばす次世代「圧力気球」開発の性能試験、無人機開発の飛行実験なども実施する。
実験計画は、JAXAの吉田哲也大気球実験室長らがこの日午前11時から町多目的航空公園内の大樹航空宇宙実験場で発表した。(北雅貴)

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