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防衛省の次期哨戒機研究・開発 大樹・浜大樹 逆噴射の影響調査

【大樹】防衛省技術研究本部(東京)は17日、町浜大樹で実施している次期固定翼哨戒機「XP−1」用国産ジェットエンジンのリバース(逆噴射)耐久試験を公開した。

同哨戒機は、現在の哨戒機「P−3C」の性能を向上させた純国産機。海上自衛隊の潜水艦や不審船発見などを目的に、同省が量産化を目指して研究、開発を進めている。同エンジンは推力6トンクラス(50−100人乗り旅客機クラスの搭載エンジン)。低燃費で低騒音、塩害に強い材料を使用している。
同本部は町多目的航空公園付近の町有地1万1200平方メートルを借り、2006年度から10年度(試験は09年度で終了)までの計画で試験を実施。氷結や横風などに対する性能試験を行ってきた。
13日に始まった今回の試験は、着陸時に行う逆噴射がエンジンにどのような影響をもたらすかを調べる。高さ12メートルのスタンドに設置した全長2・6メートル、直径1・3メートルのジェットエンジンに耐久試験機材を取り付け、噴射と停止を繰り返し、エンジンの推力や温度、圧力などのデータを計測。1日2回の稼働を27日まで続ける。
同省は「大樹は冬季は低温で積雪が少ない上、天候も安定している。太平洋沿いの浜大樹の借用地は周囲に民家も少なく、屋外でエンジン試験を行うのに最適な場所。町や地域の理解で試験は順調に進んでいる」としている。新年度は腐食や砂の吸い込みなどの試験を行う予定。
(北雅貴)

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