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道産「CAMUI」21日打ち上げ実験 大樹 ロケット5基用意

【札幌・大樹】NPO法人北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC、札幌)は9日、道産小型ロケット「CAMUI(カムイ)ハイブリッドロケット」の打ち上げ実験を、21日に大樹町多目的航空公園付近で行うと発表した。これまでは大学生製作の超小型衛星を搭載し、放出する作業が主だったが、今回は技術性を追求。緊急時を想定し、エンジンの燃焼を中断させる実験を初めて取り入れるなど、一歩踏み込んだ内容としている。
カムイは液体酸素とポリエチレンを推進剤とし、火薬を使用しないため安価で製作できる。機体は再利用でき、2002年から大樹町で打ち上げ実験を行っている。今回は5基のロケットを用意。加速度や圧力、気圧などフライトデータの取得や、機体に搭載した小型衛星(HASTIC製作)の通信実験、緊急時に地上から指令を出し、燃焼を中断させ減速させる−などを目的としている。到達高度は1キロと500メートルの2種で、ロケットは全長2・9メートル、重量約20キロ。
伊藤献一HASTIC副理事長は「カムイロケットの新たな一歩を示せるよう成功させたい。実験の幅を広げることで、ロケットの多くの利用につながれば」と話している。
実験は一般公開する。希望者は21日午前4時50分までに町多目的航空公園で受け付けを済ませる。問い合わせはHASTIC事務局(011・398・5505)へ。
(北雅貴)

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