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大樹での運用確立 JAXA 大気球放球の実験終了

【大樹】宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9日、町多目的航空公園内の大樹航空宇宙実験場での今年度の大気球放球実験を終了したと発表した。今年度は2基の気球を打ち上げた。JAXAは「2回の放球が成功したことで、大樹の実験場での運用やシステムの健全性を十分に確立できた」としている。来年度は5月に実験を開始する。
JAXAはこれまで三陸大気球観測所(岩手県大船渡市)で大気球実験を行っていたが、気球大型化に伴い周囲の環境などに考慮して、今年度から大樹で実験を行っていた。
6月に初めて大気球放球実験を行ったが、機器のシステム不具合で中止となり、8月下旬から再度実験に取り組んだ。同25日と9月5日に打ち上げ、同実験場での気球の放球、管制、太平洋上での気球と観測機器回収と一連の作業を確認した。計画では科学的要素を盛り込んだ別の2基も放球する予定だったが、天候や気流に恵まれず、来年度に持ち越した。(北雅貴)

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