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あすから大気球実験 大樹で宇宙機構

【大樹】宇宙航空研究開発機構(JAXA)は20日から9月19日まで、町多目的航空公園内の大樹航空宇宙実験場(町美成)で2回目となる大気球の放球実験を行う。町内初の大気球実験は6月に実施されたが、ロープが切れる不具合が発生し中止した。JAXA宇宙科学研究本部の吉田哲也大気球実験室長は「前回は残念な結果に終わったが、原因を解明し改良してきた。成功させたい」と話している。
JAXAは今年度から、三陸大気球観測所(岩手県大船渡市)で実施していた大気球実験を大樹に移行している。
JAXAの調査によると、6月の不具合は大気球と観測機材のパラシュートを切り離す機材の電気系統に異状が発生したのが原因とみられ、今回に向け電気系統を改良し、備えた。実験では4基の放球を予定。第1号と第2号は6月に実施予定だった条件とほぼ同じで、科学的要素を盛り込まず、同実験場での気球の放球、管制、太平洋上回収と一連の作業を確認する。第1号は23日午前6時、第2号は27日同6時からそれぞれ行う。その結果を踏まえて29日と9月3日にも高高度での実験を実施する。(北雅貴)

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