超小型衛星の作動実験成功 大樹 東海大学生ら ロケット打ち上げ
【大樹】東海大学工学部航空宇宙学科の学生らは7日午後、町多目的航空公園(町美成)付近の原野でハイブリッドロケットの打ち上げ実験を行った。自作ロケットは高度約500メートル付近まで上昇し、機体から超小型模擬衛星(CANSAT)を放出するなど成功した。
同大の打ち上げ実験は2004年から毎年この時期に大樹町で実施。今回で5回目となった。約30人が3日に来町し、準備を行ってきた。今回の実験は、GPS(全地球測位システム)などを搭載したCANSATが自律制御で発射点近くまで戻って来るかを確認することが目的。
火薬を用いず、固体燃料と液体酸化剤の燃焼を推進力にするハイブリッドロケットで、全長約2メートル、重さ約11キロ。午後2時すぎに勢いよく飛び出したロケットの打ち上げ実験は成功し、学生実験責任者の小川厚さん(3年)は「成功してほっとしている。大学でデータを詳細に解析したい」と話していた。
打ち上げ実験は9日にも行われる予定。(北雅貴)