道産小型ハイブリッドロケット実験 大樹で来月打ち上げ
【大樹】NPO法人北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC)などは27日までに、実用気象観測用小型ロケット「CAMUI(カムイ)ハイブリッドロケット−80P無冷却モデル」の打ち上げ実験を12月23日に大樹町多目的航空公園北側原野で行うと発表した。
同ロケットは、永田晴紀北大大学院教授が理事を務めるHASTICが開発。全長2・8メートルで、液体酸素を使ってポリエチレンを燃やすシステム。2002年から大樹町で打ち上げ、これまでに4回成功している従来型を改良した。
今回のロケット打ち上げは、公立はこだて未来大学などからの依頼を受けた。同大学の学生が製作した空き缶型の超小型衛星(CANSAT)を搭載する。CANSATにはGPS(全地球測位システム)、制御コンピューターなどが取り付けられている。
実験では上空1キロ未満で機体から放出、パラグライダー状の翼を動かして地上の目標地点に着地させる予定。
(北雅貴)