フェアスカイが十勝代表に 知事杯サッカー予選
サッカーの全十勝総合選手権兼道知事杯選手権十勝地区予選(十勝地区サッカー協会主催)の最終日が17日、十勝川河川敷サッカー場で行われた。道リーグ所属の2チームで争われ、激しい雨が降る中、十勝フェアスカイジェネシスが前半19分にMF根本滉平が挙げた得点を守り切り、六花亭マルセイズFCに1-0で競り勝った。十勝フェアスカイジェネシスは7月21日から、苫小牧など道内各地で行われる道選手権に出場する。(北雅貴)
試合開始前から降り続く雨が激しさを増す中、十勝フェアスカイジェネシスの19歳根本滉平が貴重な決勝弾をたたき出した。スピードとシュート力が持ち味で、前半19分に花田勇介からのスルーパスに鋭く反応、ワントラップした後、左足でゴール右隅に決めた。
この日は主力の一部が出場できず、道リーグとメンバーを大幅に入れ替え、FW松島仁、荒木一真をセンターバックに据えるなど苦しい布陣に。両チームとも満足のいくプレーがままならないピッチで、全員で守り切った。現在3勝2敗で3位に付けている道リーグの今後の戦いに、吉田雄造監督兼選手は「新戦力や違うポジションの適性など参考になった」と振り返った。
根本は、吉田監督や田中基樹主将らチームメートが口をそろえて「(根本の)活躍がうれしい」と祝福するほどの努力家。士幌高校時代は公式戦で勝利に恵まれず、フェアスカイではレベルの高い選手の中で戸惑いも。吉田監督は「練習から一生懸命。怒られ、自信を失いそうになりながらも頑張っている」と評価する。根本は「雨で芝がぬれていたので、ゴロのシュートの方がキーパーが取りにくい」とチャンスに冷静だった。道リーグは未出場だが、「自信につながった。ゴールに絡む動きをしたい」と意欲を見せた。
▽代表決定戦
十勝フェアスカイジェネシス 1(1-0 0-0)0 六花亭マルセイズFC
▽得点者【十】根本滉平(前半19分)