「菖蒲湯」で邪気払う 帯広の自由ケ丘温泉
端午の節句の5日、帯広市内の自由ケ丘温泉(自由が丘4、鳥谷繁樹代表)に「菖蒲(しょうぶ)湯」が登場し、入浴客が爽やかな香りを楽しんだ。
菖蒲湯は中国から伝わったもの。ショウブの強い香りが邪気を払うとされ、さらに、武道を重んじる意味の「尚武」と読みが同じで、葉が剣状になっていることから、日本でも男児の健康や成長を願う縁起物として定着したとされる。
同温泉では、2018年から「昔ながらの風習に触れるきっかけになり、楽しんでもらえたら」と毎年続けている。今年は約100束のショウブを男女の岩風呂それぞれに浮かべた。
常連の熊谷敏信さん(78)=帯広=は「毎年来ているが、素晴らしい。香りがいいね」と気持ちよさそうに漬かっていた。(青池楽)