道開発局 わが村は美しくワークショップ開催 農業高
北海道開発局は15日、「わが村は美しく-北海道」運動の一環として、帯広農業高校の生徒を対象に景観ワークショップ(WS)を開催した。同日と29日の2日間に分かれて行われ、生徒たちは講義やWSを通して十勝が持つ景観の魅力について学びを深める。
農業・農村の営みによってつくられる農村景観への理解を深めることが目的。各開発建設部の農業事務所と教育支援パートナーシップを結ぶ高校で、毎年実施している。同校での開催は2回目。
この日は農業土木工学科の2年生35人が参加。講義では、NPO法人わが村は美しく-北海道ネットワーク(札幌)の中井和子理事長が、全道各地の地域資源を活用した景観事例などを紹介。中井氏は「農村のそのままの風景に実は価値がある。その価値をどのように生かすことができるかが重要」と話した。
WSでは「十勝らしい景観」をテーマに生徒たちが撮影した写真を班ごとに紹介。2日目に向けて、よりテーマに沿った写真を選定し写真の魅力などについて話し合った。内山厚希さん(17)は「身近な畑や河川の写真がたくさん出てきて、十勝の魅力を再認識できた」と話した。
道開発局農業水産部農業振興課の阿久津孝夫課長は「身近な景観に関心をもってもらい、生徒たちのこれからの学びに『景観』という視点も加えてほしい」と話した。(廣田佳那)