WRCランバイク世界選手権大会、エスポワール・トカチの3人が出場
【広尾】ペダルの付いていない子ども向けの二輪車「ランバイク」のチーム、エスポワール・トカチ(広尾町、坂本渉代表)に所属する沼澤幸來さん(12)=広尾小6年、坂本美波音さん(10)=同4年、厚谷利央斗ちゃん(5)=ひろお保育園年長=の3人が、「WRCランバイク世界選手権大会」(17~19日・静岡県富士市)に出場する。大舞台に向けて、3人の気合も十分だ。(石原秀樹通信員)
ランバイクは、ペダルやブレーキがなく、足で地面を蹴ってバランスを取りながら進むキッズバイク。未就学児から「遊び感覚で挑戦できるスポーツ」として人気を集める。
エスポワール・トカチは、2019年に坂本代表が立ち上げ、22年には帯広支部も開設。現在は子ども30人ほどが参加する。
同大会は、全日本ランバイク選手権シリーズ実行委員会が主催し、日本では初開催。国内のほか、中国、台湾、タイ、インドネシア、マレーシア、香港から約500人が出場する予定。年齢別に150メートルから250メートルのコースで競い、1、2次予選と決勝大会がある。
3人はこれまで、道内外の大会で上位の成績を収めており、今回は一般枠でエントリーした。現在、大会に向けて調整中。11日に旧広尾シーサイドパーク駐車場で行った練習では、ほかのメンバーと競い合いながら「スタートから第1コーナーまでの入り」など、本番のレースを見据えた感覚を養っていた。
沼澤さんは「スタートに気を付けて、優勝を目指す」、坂本さんは「第1コーナーを突っ込んで表彰台を目指す」、利央斗ちゃんは「1位になりたい。スタートで遅れず足を止めずにいきたい」と大会に向けての抱負を語った。
坂本代表は「世界一を決める大会で自信を付けてもらえれば」と期待を寄せている。