晩成温泉、来年の元日営業なし
【大樹】大浴場から太平洋の大海原を一望できる大樹町の晩成温泉(晩成)。「初日の出」を楽しもうと、例年多くの利用者が訪れるが、現在は改修工事が行われているため休業中で、来年元日の早朝営業も行われない。改修工事のうち、眺望を演出する大浴場の窓ガラス交換はすでに終了。来年3月1日のリニューアルオープンに向け、着々と改修工事が進んでいる。
晩成温泉は十勝管内では唯一、海岸に建つ温泉で、目の前に広がる雄大な太平洋の眺望が一つの売りだ。ただ、大浴場の窓ガラスは経年劣化で、曇りやすくなっていた。町は今年度、大浴場のガラス交換や管理棟の改修工事、旧浴室棟などの周辺施設解体工事を進めている。総事業費は約2億円。
2日から休業し、一連の工事に着手。大浴場のガラスは、これまでの複層ガラスから単板ガラスへの交換を終えた。これにより、眺望に影響が出ていたガラス間の曇りや水滴発生などを防ぐ。現在はサウナ需要に応えるため、サウナ室の板を張り替える工事も進めている。
また、サウナ後に「ととのう」ためのテラスも広げる一方、キャンプなどに使用できるフリースペースを設けるため、旧浴室棟や屋外の温室などは解体・撤去する。
現在の大浴場を新設した1997年以来の大掛かりな改修工事で、進ちょく状況は「6~7割」(工事担当業者)。来年2月末までに終え、リニューアルオープンは同3月1日の予定。(松岡秀宜)