上士幌でインバウンド向けスノーサファリツアー 非日常を味わえる
【上士幌】上士幌町の観光地域商社「karch(カーチ)」(千葉与四郎社長)は、インバウンド(訪日客)をターゲットに冬のナイタイ高原牧場を舞台としたツアーを造成した。同社は「インバウンド誘客推進につなげたい。十勝で一生忘れられない体験をしてもらえれば」としている。(大健太郎)
インバウンド向け観光商品を造成する、十勝プレミアコンテンツ開発実行委員会(事務局・帯広市)の取り組みの一環。市が採択された観光庁の「特別な体験の提供等によるインバウンド消費の拡大・質向上推進事業」として実施する。
同社が造成したのは「ナイタイ高原牧場スノーサファリ&和牛グランピングツアー」。雪が降らないアジア圏からの観光客をターゲットに、雪との触れ合いを前面に打ち出した。冬期間は立ち入り禁止としている同牧場を特別に開放。ツアー参加者を特殊車両に乗せて牧場を駆け上がり、頂上ではスノーシューとスノーモービルを思い思いに満喫できる。
頂上にはたき火やバーカウンターなどを備えた専用のグランピングエリアを設置。上士幌のブランド牛「十勝ナイタイ和牛」のすき焼きや、池田町のワイン、上川大雪酒造碧雲蔵の日本酒などを提供する。同社の板橋正智地域戦略部長は「都市部では体験できない絶景を独り占めし、非日常を楽しんでもらいたい」と話す。
ツアー実施期間は来年2月中旬まで。時間は午前9時~午後3時。料金は1人13万2000円。予約可能人数は1日2~6人(1グループ限定)。問い合わせは同社(01564・7・7777)へ。