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合同で災害時の海上輸送訓練を実施 広尾署と海保

負傷者に見立てたダミー人形を船に乗せる広尾署や広尾海保の職員

 【広尾】広尾署と広尾海保などは21日、広尾町内の沿岸部で、災害発生時の負傷者や救援物資の海上輸送を想定した合同訓練を実施した。巡視船「とかち」や道警の災害ドローンが出動、緊急時の連携対応を確認した。(能勢雄太郎)

 合同訓練は2020年2月以来で、道警釧路方面本部、道警警備隊を含む34人が参加。午前8時半に大規模地震が発生、土砂崩れによる国道の寸断で音調津地区が孤立したと想定した。

 訓練は午前8時50分から始まり、十勝港第3ふ頭から巡視船が出港。音調津漁港の沖合1キロで小型搭載艇が出動、同漁港岸壁で救援物資や資材を降ろし、負傷者(ダミー人形)を乗せて巡視船に戻った。

 同漁港内では道警釧本に配備されたドローンのデモフライトも実施。上空から送信される地上の画像を確かめた。

 同署は「音調津地区の孤立を想定し物資の搬入、負傷者搬出の手順を共有することができた。災害時に備え、海保との連携強化を進めたい」としている。

合同で災害時の海上輸送訓練を実施 広尾署と海保

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