小児がん支援のレモネードイベント盛況 当事者の小学生もスタッフで奮闘
小児がん患者を支援するチャリティーイベント「レモネードスタンド2024inおびひろ」(実行委員会主催)が4日、帯広市内の緑ケ丘公園で開かれた。寄付につながるレモネードが販売され、来場者は夏らしい明るい雰囲気の中、病児を思いながら味わった。
1本当たり200円が寄付されるレモネードは600本が売れた。バイオリンと電子ピアノの演奏会も開かれた。
5回目の今回は、自身も脳腫瘍を抱える帯広栄小6年の飯田あかねさん(11)がスタッフで協力した。チャリティー商品のキーホルダーを製作したり、缶バッジをデザインしたりして準備。当日は手作りおもちゃコーナーで保育園児らに優しく作り方を教えた。
飯田さんは「友達のお母さんがこれをきっかけに病気を知ってくれたのは良かった。多くの人が来てくれたが、もっと来てもらえるように、来年以降もやりたい」と笑顔を見せた。
家族で訪れた市内の看護師の女性(30)は「2人の子どもがいるので身近に感じた。役立てられたら」とレモネードを購入し、飯田さんのコーナーにも娘と参加した。
がん患者・家族の支援会enn(えん)の代表で、実行委員会の古城剛委員長は「昨年よりも多くの人が訪れ、協力や協賛も増えた。『来年手伝いたい』という声もあり、うれしい限り」と話した。(高井翔太)