幼い頃からの夢を実現 音更町内に洋菓子店をオープン
【音更】音更町在住のパティシエ田中和樹さん(44)が20日、町内に洋菓子店「patisserie7(パティスリーセット)」(町新通20ノ1)をオープンする。「お菓子屋さんになる」との幼い頃からの夢をかなえ、希望を胸に新たな一歩を踏み出す。(内形勝也)
店名の「パティスリー」とは、フランス語で菓子職人を意味し、自身のラッキーナンバーである「7」(フランス語で「セット」)を付けた。「保育園の卒業文集に自分が書いた将来の夢をかなえることができてうれしい」と笑顔を見せる。
同店は、国道241号沿いの賃貸物件の一角のスペース(約100平方メートル)にオープンする。店内には、田中さんが丹精込めたティラミス、シュークリーム、ショートケーキ、プリンなどが並び、季節によって品ぞろえを変える。「一つ一つのお菓子に愛情を込め、命を吹き込むようにしてつくっている」と話す。
田中さんは1979年、中札内村生まれ。中札内小、中札内中、中札内高(2008年閉校)、大阪府内の専門学校を卒業し、枚方市内の洋菓子店にパティシエとして3年ほど勤めた。その後、東京都内の複数の洋菓子店で経験を積み、故郷の十勝に戻り、パティシエとして働いた。
幼い頃からの夢を具現化した理想郷の同店で、長年培ったパティシエとしての技術のすべてを商品の洋菓子に注ぎ込む。「食べた人を笑顔にして、幸せにするようなお菓子を提供したい」と力を込め、「見た目も味もこだわったおいしいお菓子を多くの人に食べてもらいたい」と呼び掛けている。
同店は午前10時オープン。商品がなくなり次第閉店する。月、火曜定休。問い合わせは同店(0155・67・4532)へ。