オーガニック牛乳を給食に無償提供 広尾・鈴木牧場
【広尾】広尾町紋別の鈴木牧場(鈴木敏文さん経営)は、同牧場で製造・販売しているオーガニック牛乳を、町内の小中学校、高校の学校給食に無償提供する。鈴木さんは「広尾で生産された牛乳を、地域の子どもたちに楽しんでほしい」と話している。
鈴木牧場は有機物の循環や放牧酪農、牧草飼育(グラスフェッド)を実践。有機によるこだわりの生乳生産に取り組んでいる。昨年12月から、牧場内の加工設備で牛乳の製造にも乗り出し、「十勝オーガニック牛乳」として販売している。
学校給食には200ミリリットル入りの商品を460人分提供。町教委が不定期に実施している「ふるさと給食」として年6回程度を予定し、初回は19日の給食の献立に加わる。
ふるさと給食は地元漁業者から提供を受けた魚介類のメニューが定番で、乳製品は初めてという。鈴木さんは「最近は牛乳が苦手な人も少なくない。味覚が備わる子どものうちに、牛乳本来の味を知ってもらえたら」と話している。(能勢雄太郎)