新人僧侶は小学2年生 広尾・地蔵寺の護摩行で厄払い
【広尾】広尾町内の高野山真言宗・地蔵寺で11日、星まつりが執り行われ、護摩行(火を使って祈る儀式)に広尾小2年の宮下煌心さん(8)が参加した。宮下さんは大人の僧侶らにまじり、厄よけ、無病息災などを祈願した。
煌心さんは、町内で漁業を営む宮下良章さん(44)の次男。地蔵寺の宮下栄隆住職(74)の孫に当たり、正月に行う護摩たきを見て、「(厄払いでも)お手伝いしたい」と申し出た。
煌心さんは改良服(真言宗で普段着に使われる和服)を着て参加。管内各地の真言宗の寺院から参加した僧侶たちを先導、護摩行の最中は正座し、炎を見据えて手を合わせた。
護摩行を終えた煌心さんは「とても緊張したけど、うまくできた。来年も参加したい」と笑顔だった。
同寺の護摩行はコロナ禍で縮小が続き、久しぶりに餅まきやお楽しみ抽選会を実施。厄払いを希望する町民らが大勢詰め掛けた。
宮下住職は「ようやくコロナも明けて、今まで通りの厄払い行事を執り行うことができた。孫も参加し、うれしさは倍」と話していた。(能勢雄太郎)