長崎屋で走れラジコン 閉店した2階に巨大コース、4日にタミヤ公認大会
帯広市内のラジコンショップ「十勝ラジコンサーキット」(TRC、三木一郎代表)は11月4日、旧長崎屋帯広店の2階を貸し切って特設コースを設置し、ラジコンメーカー「タミヤ」の公認大会「タミヤチャレンジカップ」を開く。道内トップ選手を含む約50人、100台のエントリーがあり、三木代表(49)は「この規模の大会は十勝では20、30年ぶりだと思う。多くの方に観戦してもらいたい」と呼び掛けている。(山田夏航)
「青春時代にお世話になった長崎屋閉店の一報を聞き、どうしても完全閉店前に恩返しの意味を込めて大会を実施したかった」。三木代表は同店での開催理由をこう語る。
そんな三木代表の思いに、TRCの常連客らも賛同、広報に使用するポスター作成などに協力した。コース設計は、2021年の「タミヤグランプリチャンピオン決定戦」で北海道代表として準優勝に輝いた経験を持つ、同市内の北村直也さん(42)が担当した。
コースは2階の約4分の1を使い、縦10メートル、横25メートルの大きさ。北村さんは「コーナリングが簡単だと、スピードが出やすく、クラッシュした時に機体が壊れやすくなる。ただあまり複雑にすると、スピード感が損なわれる。ドライバーはさまざまなテクニックが問われ、観戦客は楽しめるように設計した」と話す。三木代表は「なかなか“憎い”コース」と表現する。
当日は、ラジコンの全国大会でレースMCとして活躍する、タミヤの大畑彰広氏が来場し、熱い実況でドライバーを盛り上げる。全道大会で優勝したことのある選手たちもエントリーすることから、三木代表は「トップレベルの戦いが繰り広げられる」と期待する。
観戦無料。正午からレースが行われ、午後6時ごろに終了予定。三木代表は「最近あまり見る機会が少ないラジコンレースを市民の方に観戦してもらい、競技の裾野を広げられれば」と話している。大会後にラジコン1台が当たる観客向けじゃんけん大会を開く。問い合わせはTRC(0155・66・8787)へ。