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広小路の放置自転車撤去へ 市と警察、帯商が協力

警告書が取り付けられた放置自転車。さびだらけのものやサドルが破れて走行不能なものもある(4日)

 帯広広小路商店街のアーケード内で長年課題になっていた放置自転車。帯広商工会議所が仲介し、市や帯広署と協力して撤去に向かい動き出した。9月27日と10月4日に2度警告文を貼り付け、放置が確認された自転車を11日に撤去する予定。利便性だけでなく景観も損ねていた懸案事項が解消される。(児玉未知佳)

劣化した20台超
 広小路内には2011年のアーケード改修に伴い、52台分の駐輪機が設置された。買い物客のためだが、現在は持ち主不明の劣化した放置自転車が20台以上を占めている。特に広小路2区は放置台数が多く、さびだらけの自転車が駐輪機付近に10台以上密集している場所も。歩道が広いため通行の妨げにこそならないが、駐輪機を利用したい人が迷惑を被ったり、通りの景観や衛生面でも問題になったりしている。

 これまでに個店が市や警察に相談したこともあったが、拾得物として撤去するなど一時的な効果しか得られず、根本的な解決にはつながっていなかった。

 今年はコロナ明け4年ぶりに復活・フル開催となるイベントが多く、藤丸が閉店した中心市街地を盛り上げようとする動きも見られる中、手つかずの放置自転車に改めてスポットが当てられた。「中心部の元気な姿を見せなきゃいけない時。放置自転車の解決は急務」と、帯商の中心市街地活性化推進室が各機関・団体を仲介し、解決に向けて踏み出した。

市は条例を準用
 市では「自転車等の放置の防止に関する条例」を定めているが、条例の及ぶ場所は帯広駅周辺の指定地域のみで、広小路は対象外。そのため、市管理課は放置状態が確認された22台について、道路法や条例を準用して撤去対応することを決定。放置自転車対策は全国の繁華街でも問題になっているが、条例を準用するケースは珍しいとされる。

 9月27日に調査票、10月4日に警告書をそれぞれの自転車に取り付けた。そのまま放置された自転車を、11日に移動させる予定。同商店街が長年頭を悩ませていた放置自転車問題が解決に向かい、福田治事務局長は「帯商や市、帯広署の協力で撤去の道筋がついてうれしい」と話した。

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