念願の「さらべつポニーファーム」開業、体験教室やスクール開講も
【更別】乗馬インストラクターの原山路子さん(47)がオーナーを務める「さらべつポニーファーム」が、更別村更別4線17にオープンした。2ヘクタールの放牧地でポニーなど馬7頭が牧草を食べ、伸び伸びと走り回る姿を見ることができる。原山さんは念願だった牧場の開業に、「馬にも人にもプラスになる環境をつくっていきたい」と意気込んでいる。(斉藤さゆり通信員)
体験教室やスクール開講
原山さんは京都府出身。20代前半にリゾートバイトで滞在した日高管内日高町の観光牧場「日高ケンタッキーファーム」で馬に魅了された。
その後、ニュージーランドや長野県の乗馬クラブで働くうち、「馬のいない生活は考えられない」と実感。2010年から十勝に拠点を移し、帯広市内の乗馬牧場「ディー・バー・ジェー ランチ」の研修生として、馬とのコミュニケーション「ナチュラル・ホースマンシップ」国内第一人者の持田裕之さんの下で学んだ。15年からはフリーで新馬の調教師や乗馬インストラクターとして活動している。
5年前に中札内村から更別村へ転居。「もっと馬の役に立ちたい」と、牧場の開業を決意し、村内の農家から農地を購入して準備を進めてきた。
ようやく環境が整い、先月27日にはプレオープンとして馬耕イベントを開催。「今後も馬耕イベントやポニーキャンプを開いていけたら」と意欲を見せる。
さらべつポニーファームは5日にオープン。更別村市街から車で7分ほどの道道駒畠更別線沿いにある。
「ひき馬」や「乗馬体験」、馬のブラシ掛けや牧場作業から乗馬まで含めた「ホースマン体験」などのビジターメニューをそろえるほか、「ポニースクール」や「乗馬スクール」「ホーストレーニング」を開いている。会員や預託馬も募集する。原山さんは「9、10月は馬と触れ合うのにいい季節。気軽にお問い合わせを」と呼び掛けている。
体験、スクールは午前10時~午後3時、金曜定休。事前予約制。予約と問い合わせはホームページで。
<はらやま・みちこ>
2010年に夫の達也さん(47)と共に鹿追町に移住、同年に中札内村に転居。15年まで「ディー・バー・ジェー ランチ」勤務。18年から更別村在住。十勝乗用馬生産振興会副会長。