「しらせ」歓迎準備着々 十勝港に1日寄港 2、3日は一般公開
【広尾】南極観測船「しらせ」(海上自衛隊横須賀総監部所属)が9月1~4の4日間、広尾町内の十勝港に10年ぶりに寄港する。期間中は、地元主催の各種歓迎行事が開かれる他、船内の一般公開を予定している。
第65次南極地域観測支援に向けた訓練と全国広報活動の一環。十勝港第4ふ頭に停泊する。十勝港には2013年9月6~9日に初入港しており、この時は管内外から約6400人の見学者が訪れた。
町は「しらせ」入港に向けて、関係団体で構成する歓迎実行委員会(実行委員長・村瀬優町長)を組織。9月1日は午前10時半から歓迎式典を開催、関係者や地元児童・生徒向けの特別公開、歓迎パーティーを予定している。2日は海上自衛隊主催の「艦上懇談会」が開かれる。
一般公開は「2日午前9時~午後3時半」と「3日午前9時~午後4時」。入場無料、事前の申し込みも不要。一般公開に合わせて第4ふ頭の特設会場で、飲食物や「しらせグッズ」の販売、南極写真展(十勝毎日新聞社協力)を開く。
歓迎実行委は「南極観測の最前線で活躍する『しらせ』を間近で見られる、またとない機会。気軽に立ち寄ってほしい」とPRしている。
詳しくは町公式サイトで。問い合わせは事務局の町総務課(01558・2・2111)へ。(能勢雄太郎)
<南極観測船しらせ>
海上自衛隊に所属する自衛艦で、南極地域観測協力を行う砕氷艦。現艦は2代目。基準排水量1万2650トン、全長138メートル、全幅28メートル。最大速度は19ノット(時速約35キロ)、乗員175人。