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北斗病院に「心血管・不整脈センター」 高度専門的な心臓・血管治療に対応

「地域から信頼されるセンターを目指したい」と話す遠田センター長(右)と山本副センター長

 帯広市稲田町の北斗病院(井出渉院長)は「心血管・不整脈センター」を開設し、高度専門的な心臓・血管治療に積極的に対応している。併設する北斗クリニックでの初診外来対応も進め、循環器内科と心臓血管外科が連携して、心臓や血管の病気を診療。遠田賢治センター長(56)=循環器内科部長=は、「地域から信頼されるセンターを目指したい」としている。(松岡秀宜)

 同センターは6月に開設され、医師は循環器内科と心臓血管外科の計6人態勢。輪番で24時間365日の救急対応に備えるほか、北斗クリニックで初診外来診療(月-金曜日午前)に当たる。これにより、「患者さんが、循環器内科か心臓血管外科か、受診に迷ったケースでも、一元的に対応できる」(遠田センター長)。

 心臓や血管の病気は、虚血性心疾患や狭心症、心筋梗塞、不整脈、心不全、下肢静脈瘤など多様だ。突発的に発症し、命に関わる病気も多いため、内科的・外科的な治療法が年々進歩し、高度化も進む。センター化によって、患者ごとの情報共有が円滑に進められ、「心臓外科手術をはじめ、あらゆる心臓血管疾患に対応が可能になる」(同病院)とする。

 遠田センター長は、例えば不整脈に関するカテーテルアブレーション治療やペースメーカー、除細動器治療など、「十勝では、あまり行われていなかった治療も、地元で完結できるよう、幅広く循環器疾患の診療に当たりたい」と強調。

 山本信行副センター長(49)=心臓血管外科部長=は「6人の輪番態勢によって、初診外来と救急が効率的に対応できる。地域住民の健康の手助けになるように力を尽くしたい」と話す。

<カテーテルアブレーション治療>
 心筋焼灼(しょうしゃく)術とも呼ばれる治療法。「カテーテル」と呼ばれる細い管を足の付け根に挿入し、心臓まで移動させ、先端にある電極を心臓に当てて心筋の一部を組織変性(焼灼)させる。焼灼によって、心房細動を引き起こす異常な電気信号の伝導を止め根治を目指すことも可能になる。

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