風になる疾走感表現 帯広コアがポスターデザイン フードバレーマラソン
10月29日に帯広市内で開かれる「フードバレーとかちマラソン」(大会実行委員会主催)のポスターが完成した。毎年、帯広コア専門学校の学生が考案したデザインを基に作成していて、今回はマラソンランナーの疾走感を風車で表現。大会キャッチコピーの「トカチノカゼニナレ」が目を引くデザインになった。
ポスターは第2回大会から実行委が同校にデザインを依頼。今回は学生約30人が、ポスターデザインや大会キャッチコピーの案を提出。全体デザインは情報ビジネス科2年の松崎壮平さん(22)、ワンポイントデザインには同科1年の浦瀧光さん(22)、キャッチコピーは同科2年の逢坂凜太さん(22)の案が採用された。
松崎さんはランナーの速さは風、マラソンからは道を連想。青を基調にした爽やかな仕上がりに、「完成したポスターを見て実感が湧いた」と自身も驚いている。浦瀧さんはポスター下に描かれているランナーのシルエットを考案。シンプルな伝わりやすさを追求した。デザインに関わる仕事を志しているため「活動の自信になる」と話している。
陸上競技の経験がある逢坂さんも「マラソンはランナーも観客も風を一番感じる」といい、「片仮名にすることで伝わりやすさや爽快感を表現した」と話す。「ランナーを見ていると自分も走りたくなる」と出場にも意欲的だ。
今回はコロナ禍で中止していた飲食の出店を再開するなど、規模をコロナ禍前に戻して開催する予定。エントリーは7月4日から9月15日まで受け付ける。(細谷敦生)