帯広のフレンチ「マリヨンヌ」 3年連続「ゴ・エ・ミヨ」掲載
帯広市内のフランス料理店「マリヨンヌ」(西1南10)が、世界的レストランガイド「ゴ・エ・ミヨ」日本版に3年連続で掲載された。今年は道東唯一の掲載で、オーナーシェフの小久保康生さん(39)は「店に関わってくれている方々のおかげ」と感謝する。
同店は芽室町出身の小久保さんが2014年3月、市内の「北の屋台」で開業。20年5月、現在地に移転した。
使用する食材は同町産のニンニクをはじめ、調味料を含めて約7割が十勝産だ。生産者から新鮮な状態でじかに仕入れており、「それこそがうちのおいしさの秘訣(ひけつ)。食材はどこの店にも負けない」と誇る。メニューはコースで、その日に一番おいしく食べられる食材を活用した料理を提供している。
「若い頃は、おいしければソースが素材の味を打ち消すほど濃くても良いと考えていたが、今は違う。十勝の絶品な素材をそのまま生かしたい」と小久保さん。将来的には地場産100%のコースを完成させたいという。
「この店の評判が良くなることで、生産者が『もっとおいしい食材を提供したい』と考えてくれるかもしれない。そうなるとより十勝のブランド力が向上し、活気づいていくと思う」。そのために小久保さんは試行錯誤し、料理の腕に磨きをかけている。
火曜定休。価格は5500円から。予約制で、問い合わせは同店(0155・29・2838)へ。(山田夏航)
<ゴ・エ・ミヨ>
「ミシュラン」に並ぶと評されるレストランガイド。1972年に創刊し、毎年1回、世界15カ国で発刊。日本版は2017年から。23年版は47都道府県の501店を掲載。地域性に焦点を当て、シェフを支える生産者も評価するのが特徴。
「ミシュラン」に並ぶと評されるレストランガイド。1972年に創刊し、毎年1回、世界15カ国で発刊。日本版は2017年から。23年版は47都道府県の501店を掲載。地域性に焦点を当て、シェフを支える生産者も評価するのが特徴。